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私有地の森に入ってベリー摘みをしてもよい

 最近、『Muumilaakson Marraskuu (ムーミン谷の11月)』を読み返しました。この本の中で、スナフキンはへムリが「私有地」と書いた看板を立てようとすることに激怒します。日本のような国と比べると、フィンランドではこのスナフキンの気持ちは広く国民に共有されていると思います。フィンランドでは、土地所有者から別段の許可を得なくても誰でも自然を利用できる「万人の権利」が認められています。「ここは俺の領地だ」「いや俺のだ」とぎすぎすしなくても、お互いに配慮しながら、自然をみんなで楽しむことができます。

mustikassa.jpg
(Source: Environment.fi)

 トーベ・ヤンソンはスナフキンというキャラクターを作り上げる中で、物や人、土地を所有しないことを善しとする老子の思想の影響を受けたとどこかで読んだことがあります。ただ、こうした東洋哲学の影響がなくとも、フィンランドには資源をでき得る限りみんなのものとして扱おうとする理念があると思います。それが、高福祉高負担の社会政策とも関連しているのでしょう。

以下は、フィンランド環境省のウェブサイトから見つけた「万人の権利」についての説明の全訳です。

万人の権利

 すべてのフィンランド人には、当該区域の所有者が誰であるかに関わらず、野外活動を楽しむ権利がある。これを、公共利用権、または「万人の権利」と呼ぶ。利用に当たって、所有者の許可や利用料の支払いは必要ない。ただし、公共利用権を行使する際には、環境を傷つけたり他の人に迷惑をかけてはならない。
 広大な森林や原野があり、人口密度の低いフィンランドは、公共利用権を行使するのに最良の環境である。公共利用権は、さまざまな法の下で保障、規定、または規制されている。

万人の権利の趣旨

行ってもよいこと
・個人の庭や特定の用途で使用されている土地(耕地や農園)以外の場所に、徒歩、スキー、自転車で侵入すること
・万人の権利で利用が認められた場所で、短期間野営すること(テントを張ってキャンプするなど。ただし、住居からある程度の距離を置くこと)
・野生のベリーやきのこ、花を摘むこと
・氷上を歩くこと、ボートに乗ること

行ってはならないこと
・他の人に迷惑をかけることや環境を傷つけること
・鳥や狩猟動物の営巣を妨害すること
・木を伐採することや傷つけること
・苔や地衣類、土、木材を収集すること
・他人の家庭のプライバシーを侵害すること
・ゴミの投棄
・土地所有者の許可なく、道路から外れて自動車やオートバイに乗ること
・適切な許可なく釣りや狩猟をすること

【References】
Environment.fi Joint website of Finland’s environmental administration "Everyman's rights"
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