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よく考えて設計された修士課程のプログラム

私は日本の大学院修士課程在学中にフィンランドに留学しました。もちろん修士課程といっても個々の大学や分野によって違いがあるのですが、一般にフィンランドの修士課程のプログラムは、日本と比べて、よく考えて設計されていると感じました。

一例として、オウル大学の International Master's Degree Programme "Education and Globalisation" を紹介します。

このプログラムの主な目的は、グローバル化が進み、複雑化および多様化する社会における教育の質を高め、リーダーシップを養成することです。さまざまな国から留学生を集めており、私が留学していたときには、タンザニア人、インドネシア人、トルコ人などが学んでいました。日本人の修了生も数人います。

このプログラムでは、授業、修士論文、インターンシップといった修士課程で行うことがすべて単位認定されます。プログラムを修了するには、計120単位取得する必要があり、そのうち、80単位が授業、35単位が修士論文、5単位がインターンシップに割り当てられています。このように、すべて単位化することで、やるべきことを整理し、何にどのくらい時間と労力を配分するかを計画し、バランスを取って取り組むことができます。

また、このプログラムではコラボレーションが重視されています。つまり、多様な価値観や意見を持った人と建設的に話し合って物事を進めていけるようになることが目標とされています。授業の中身も、ディスカッションやグループワークが中心になっており、修士論文の研究も個人研究として行うだけではなく、グループのプロジェクトとして行う場合も多いようです。私はこのプログラムの学生と一緒にボランティア活動をしていたのですが、本当に楽しそうにアイデアを出し合って共同作業している姿が印象的でした。タンザニア人の友人は「授業でもいつもこんなかんじなんだ。いい雰囲気だよ」と言っていました。

このようにして、このプログラムは、これからの時代に社会や世界で活躍できる人材を育成できるように設計されています。

私が在籍していた日本の修士課程では、研究と修士論文の執筆に重きが置かれており、たまに授業に出て、必要な単位を取ったら、あとは先生や博士課程の学生と同じように研究に専念することが求められました。修士論文は単位認定されず、「やれるだけやるもの」と考えられていたため、他の事とバランスを取って進めるのが難しく感じました。インターンシップが単位認定されるなんてことは、まさか考えられません。私は、もちろん先生の行っている研究にも興味があって入学したのですが、他の事も勉強したかったし、留学やインターンシップなど自分の将来のためになることも経験したかったので、非常に窮屈な思いをしました。

日本でも、修士課程を修了して就職をするというキャリアを進む人が増加しています。そういう人のニーズに応え、修士が活躍できる社会を実現するためにも、研究機関としてだけではなく、人を育てて社会に送り出す教育機関としても機能するように、修士課程のプログラムを再設計する必要があると思います。

【References】
オウル大学の International Master's Degree Programme Education and Globalization のサイト
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