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フィンランドにおける別荘の自然環境への影響

mokki.jpg


フィンランドでは、森の中や湖のほとりの別荘で休暇を過ごすことが一般的です。最近の調査によると、フィンランド人の約62%が定期的に別荘を訪れているそうです(参照1: p.17、図1)。

regular access to second homes
(図1)

別荘で静かに過ごすフィンランドの文化は、自然と調和したライフスタイルというイメージで語られることが多く、大部分のフィンランド人もこの文化が自然環境に悪影響を与えているとは考えていないそうです(参照2)。

ただし、自宅から別荘までの交通手段の90%近くは自動車です(参照1: p.29、図2)。自宅と別荘の間の1年当たりの移動距離の平均は3200キロメートルで、CO2排出量の平均は496キログラムだそうです。これは、フィンランドから中央ヨーロッパまでの往復の航空機のCO2排出(1人あたり)に相当するそうです(参照1: p.32)。

means of transport to mokki
(図2)

また、別荘を利用する人も利用しない人と同じくらい頻繁に海外旅行に行っているそうです(参照2)。すべての旅行を含めると、別荘所有者の年間CO2排出量の平均は1639キログラム、別荘を所有していないが利用する人は1157キログラム、別荘を利用しない人は1002キログラムだそうです(参照1: p.32)。

これらを鑑みると、別荘の「環境に優しい」というイメージは必ずしも現実と一致していないのかもしれません。目的地が海外の都市であろうが国内の自然の中の別荘であろうが、人が人力以外の乗り物で移動すると必ず温室効果ガスが排出されます。また、自転車も産業廃棄物として所有者の死後に地球に残ります。近所の公園を散歩するだけ、というのが最も環境に優しいライフスタイルなのではないでしょうか。

【References】
1.2015年「フィンランドにおける別荘への旅行 - 別荘への旅行の現状と発展に関する国民および地方自治体の意識」(Second home tourism in Finland - Perceptions of citizens and municipalities on the state and development of second home tourism)、フィンランド環境研究所(SYKE)
2.2015年6月11日、Second homes already outnumber permanent homes in one in five municipalities、フィンランド環境研究所(SYKE)
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両親のいずれかが家にいる場合、託児所の利用権が制限されることに

厳しい財政難に直面するフィンランドで、託児所の利用権が制限されることになりました。両親のいずれかが家にいる場合は、子供を託児所に預けられるのは半日までとなります。

調査によると、国民の88%がこの決定を支持しているそうです。記事によると、これはフィンランド人が託児所を「両親が仕事をしている間に子供を預ける場所」と見なしているということを示しているそうです。当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、すべての国民に福祉サービスを平等に提供しようとするフィンランドでは、「親が仕事をしているかどうかに関わらず、子供には託児所をフルタイムで利用する主観的権利がある」という意見もあります。また、託児所も教育プログラムの一部だという声もあります。記事には、「今回の制限は子供を不平等に扱うことになり、たとえば移民の子供を週3日しか学校に通わせないという差別と同じことだ」という専門家の批判的な声も掲載されています。

託児所をめぐる議論においても、日本とフィンランドとではベースにある考え方が違うなと感じます。日本の議論で「子供に託児所を利用する主観的権利がある」と言っても、おそらく理解してもらえないのではないでしょうか。

paivakoti.jpg
(Source: Kaleva)

【References】
Kaleva 2015/06/08 Päivähoito-oikeutta valmiita rajoittamaan, jos toinen vanhemmista on kotona(両親のいずれかが家にいる場合、託児所を利用する権利が制限されることに)
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