FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

オウル市民自慢の市立図書館

今回の旅行で改めて感じたのですが、オウル市の中央図書館は本当に落ち着きます。海沿いに位置する石造りの堅牢な外観を見ると、浮足立った気持ちや焦りも静まっていきます。

PICT0296.jpg
正面

PICT0266.jpg
側面

内部も決して豪華というわけではないのですが、空間の使い方がうまくて、こういう環境で本を読んでいれば、想像力も膨らむし、イノベーションも生まれやすいだろうと思いました。

PICT0290.jpg
大人向けの本のコーナー

PICT0292.jpg
児童・若者向けの本のコーナー

今回は土曜日に訪れたのですが、年配の人だけではなく、さまざまな年齢層の人が、週末を図書館でおもいおもいに過ごしている様子が印象的でした。私は現在東京に住んでおり、週末に図書館に行くことも多いのですが、利用者の大半は年配の人です。そのため今回の旅行では、特に20代から30代の若い社会人風の人が図書館で静かに本を読んでいる姿が目に付きました。フィンランドでは、学生だけではなく、既に学校を卒業して仕事をしている人でも、週末に図書館を利用して、知識を深めたり、その知識に基づいて社会で起こっていることについて自分の意見を持ったりしていると思います。

もう一つ、入口の近くで、留学中には気付かなかったものを見つけました。Kansalaisaloite (国民提案)の署名用紙がまとめられたファイルです。フィンランドでは、Kansalaisaloite を発案し、規定の人数の署名が集められれば、議会で審議にかけられます。現在は、国民共通の兵役義務を非義務化する、安楽死を条件付きで認める法律を作る、などが提案されています。このように、フィンランドでは、国民の生活や人生を大きく左右する重要な意思決定が、国民の発案から行われることがあります。ちなみに私は、現在はフィンランドの新聞のインターネット版をざっと読むだけですが、今回図書館で署名用紙を見つける前から、どちらの提案のことも知っていました。つまり、Kansalaisaloite の内容はメディアで大きく取り上げられ、どのような提案がされているかが国民に周知されているということです。Kansalaisaloite の詳細については、民主主義のカテゴリで、改めて記事を書く予定です。

PICT0285.jpg

PICT0287.jpg
兵役義務の廃止を求める国民提案

いずれにせよ、今回の旅行では、すばらしい図書館の存在というのは、自分の意見を持った成熟した市民で構成される民主主義社会の要件の一つなのだと思いました。読んでくださった方も、フィンランドに行く機会があったら、ぜひ図書館を訪れてみてほしいです。ちなみに、日曜日は町全体がお休みモードに入るオウルでは、図書館も日曜日は新聞・雑誌コーナー以外は閉館となるので気を付けてください。
スポンサーサイト

オウルってこんなだったっけ?

私事ですが、約一年半ぶりにフィンランドに行ってきました。ヴァンター空港に着いたときには、国際的なにおい、異質なものとの出会いの予感に興奮を覚えましたが、一年近くも住んだ町ですから、オウルに着いて一泊すると、もう自分もその一部になったような気がしました。

でも、今回は「オウルって、こんなだったっけ?」と思ったことがいくつかありました。一つは、夜でも町がけっこう明るいことです。中央広場は、クリスマスのイルミネーションできらきらしていましたし、商店も夜中でもネオンが点けっぱなしでした。行く前のイメージでは、節約のために夜間はネオンも消灯し、真っ暗になるものだと思っていました。民間の店のネオンをどうするかはその店の勝手かもしれませんが、中央広場のイルミネーションなどは税金が使われているのでしょうし、「こんなものに浪費して…」と、苦々しく思っている納税者も少なからずいるのではないでしょうか。

PICT0253.jpg
中央広場のイルミネーション

PICT0251.jpg
中央広場の電子パネルも24時間点けっぱなし


もう一つは、本屋の雑誌コーナーにたくさんの雑誌が置いてあることです。日本の本屋で雑誌がたくさん並んでいるのを目にするたびに「こんなの日本だけだよ」と思っていたので、意外でした。ファッション誌などもたくさんありましたが、オウルには服屋はそんなにありません。雑誌を読んで欲しくなった人はどうするのでしょうか。

PICT0298.jpg
日本の本屋みたい

金曜の夜には、ダウンタウンのカフェやバーで過ごしている人もたくさんいました。留学していたときには、町の規模の小ささや静けさばかり目に付いていたのですが、今回は「オウルって意外と都会だったんだな」と思いました。良くも悪くも。

PICT0282.jpg
さまざまな層に愛される、ボヘミアンな雰囲気のカフェ・バー

本をたくさん買ってきたので、読んで調べたことをブログに書くのが楽しみです。

オウルでベビーカー同伴者のバス運賃が有料化される方向へ

これまでオウルでは、ベビーカーを押して乗る場合、バス運賃が無料でした。財政難のため、来年3月から、これが有料になる可能性があるようです。

フィンランドのバスばベビーカーに優しい設計になっています。バスの後部ドアも、ベビーカーを乗せやすいように余裕のある大き目のサイズになっており、車内にもベビーカー用のスペースがあります。写真を見ていただけるとわかると思いますが、ベビーカー自体も頑丈な作りになっており、取っ手を持ったまま、後輪だけでリニアさせて、簡単にバスに乗せることができます。

ベビーカーを押して無料でバスに乗り降りするフィンランド人の母親、ベビーカーを乗せるのを手助けしている若者、降りるときにミラー越しに運転手に目で「kiitos」と言っている姿、は私が留学中に「これがフィンランド福祉国家か」と思ったものの一つです。

large-lastenvaunut-linja-auto.jpg
(Source: Kaleva)

【References】
Kaleva 2013.12.19 Esitys: Ilmaisista bussimatkoista vaunujen kanssa luovutaan

オウル市の財政難

オウル市の税収が大幅に減少しています。今年1月~2月期の税収は、昨年と比べ、900万ユーロ少なかったそうです。

これを受け、オウルに本社を構える北フィンランドの新聞社 Kaleva は、電子版新聞のコメント欄で「オウルがどうすれば節約できると思うか」について読者の意見を集めています。コメント欄には200件以上のコメントが寄せられています。これは、私がこれまでに見た中では一番多いコメント数です。

たとえば、次のような案が出されています。

・夜間や週末に人の少ない建物の暖房や明りを節電する
・公務員に無給(または減給)の休暇を与える
・自分でも子供の世話ができるのに託児所に子供を預けるのを禁止する

Kaleva は、フェイスブックのページでも読者の意見を集めており、後日内容をまとめて発表するようです。Kaleva が、集めた意見をオウル市に伝えるのかどうかは分かりませんが、オウル市の職員も当然コメント欄は読むのでしょうし、影響力はあるのだと思います。

市と新聞、市民が一体となって民主主義が機能する。改めて、すごいところに留学に行っていたのだなと思いました。

【References】
Kaleva (2013.3.19) Kerro meille: Mistä Oulu voisi säästää? (オウルはどうすれば節約できると思いますか?)

PICT0297.jpg
オウル市役所

オウルが冬に自転車に乗る町ランキングで世界一に!

オウルが冬に自転車に乗る町ランキングで世界一になったそうです。
調査では、冬の長さ、冬に自転車に乗る住民の割合、サイクリングロードの長さ、住民一人当たりの自転車に乗る距離を指標としたそうです。
ちなみに、トップ10はすべてフィンランドとスウェーデンの都市でした。

吹雪じゃなければ、いいんですけどね…

talvipyorailu.jpg
海の凍ったオウル

Kaleva 2013.2.14 "Oulu valittiin maailman parhaaksi talvipyöräilykaupungiksi"
プロフィール

sinitiainen

Author:sinitiainen
コメントや拍手をくださる方、ありがとうございます。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。